当院の股関節痛鍼灸

急性の股関節痛，慢性の股関節痛いずれも、ほとんどの患者さまが１回目の施術直後に痛みが軽くなります。

急性の股関節痛

股関節痛になる直前２，３日のあいだに『長い時間歩いた』『下半身を冷やした』『下肢を使う運動をした』などの原因があり、痛みはあるが股関節はほぼ正常な範囲で動かせる場合は、股関節周囲の筋肉が緊張したままになっているため股関節に負担がかかり痛みが出ています。また、変形性股関節症のごく初期のこともあります。

股関節痛になる直前にとくに思い当たる原因はないが、『歩くと痛い』『何かの拍子に痛む』などの症状が出てきたときも、変形性股関節症が疑われます。

施術はまず、うつ伏せで腰から臀部・太ももにハリを打ち数分おきます。次に、上向きで股関節周辺，太ももとにハリを打ちふたたび数分おきます。その後、必要に応じ股関節のストレッチを行います。

施術は週に１，２回行います。変形性股関節症などがかくれていなければ１，２週で終了しますが、変形性股関節症などの場合は１，２ヶ月ほど様子をみながら継続します。

慢性の股関節痛

以前に股関節を痛めたところが再発したきた、以前から変形性股関節症をわずらっていて最近痛みがひどくなってきた場合などは慢性にあたります。

原因の疾患により痛みの成り立ちはさまざまですが、股関節周囲の筋肉が緊張して股関節に負担がかかっていることが多くみられます。代表的な変形性股関節症の場合では、股関節の軟骨が擦り減り動きが制限されるため筋緊張を引き起こします。

施術は原因疾患、痛みの部位により変わりますが、おおむね急性期の施術に準じます。

施術は週に１，２回を継続して行います。慢性の股関節痛の場合は、患者さまご自身の努力も大切です。『適度な運動をする』『股関節周囲の筋肉を鍛える』『体重を減らす』などにより痛みの出にくいからだにしましょう。

女性の患者さまへ

股下が長いショーツは施術の妨げになりますのでご来院時にはご遠慮ください。女性の患者さまにはショーツが隠れるようなショートパンツ等をご用意いたします。
施術にあたって股関節周辺の痛みや筋緊張を確認するために、股関節周辺，臀部，太もも，腰などの数ケ所を指で強めに押させていただくことがあります。臀部等は脂肪が厚いため、深い部位をさぐるためには必要ですのでご了承ください。そういった検査が苦手であったりご不安に思うようでしたら、残念ですが受療はお見送りください。